第37回全国健勝マラソン加賀温泉郷大会

 走って来ましたハーフマラソン。実はハーフマラソンは初挑戦ですが、フルマラソンを走っているので、少し楽観的に考えている節がありました。
 当日は前日の花見のアルコールのせいで、今までで最悪のコンディションです。「アルコールのせい」と言っても、アルコールでなく自分が悪いのは分かっています。
 しかし、今まで、練習で手を抜いたり、前日にお酒を飲んで体調管理に手を抜いたことはありましたが、レースで手を抜いたことはありません。そんな訳でガチで走って来ました。

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 会場には7時前には着いたのにレース開始は10時45分です、寝て体力回復に努めようと思いますが、気持ちが高ぶっているのか中々寝付けません。朝ご飯を食べるのを忘れていたので、差し入れのバナナをひたすら食べてエネルギーを蓄えます。朝起きた時はまだアルコールが残っている感じでしたが、休んでいたらだいぶ楽になりました。

 能登のフルではハーフ地点で2時間16分だったので、今回はその記録を超えるのが目標です。計画は前半の下り坂を飛ばして、後半の登り坂は気合いで登るという、計画と呼べない計画です。今回はこれが最悪の結果につながることに・・・



 そんなこんなで、レーススタートです。今回もチームメイトをペースメーカーにする卑怯な作戦をとりました。ところが事前にキロ6分ぐらいのペースだと言ってたのに、キロ5分20秒くらいで速すぎです。だまされました。しかし、辛くありません。
 体が軽く、息も上がらないので、ペースが落ち着いて来たところで、思い切って前に出て行きました。「よし行け!」というチームメイトの声に後押しされてペースを上げます。そうしていると、いつの間にか前を走っていた同期のライバルの背中が見えました。「このまま後ろに付いて最後に抜こう」とも考えながら後ろで走っていましたが、気付かれたようなので下り坂で前に出ました。坂道の勢いのまま折り返しを目指します。



 10km地点でのタイムは54分と中々良いタイムです。全然息も上がらず、余力もあるので、「このまま残りの10kmを1時間で走れば2時間5分は切れるんじゃないか」と、この時は思っていました。
 折り返して坂道はキロ6分ペースで登って行きます。体も軽く今思えば、これがランナーズハイだったのかもしれません。そうこうしていると、なんだか視界がぼやけて来て、手がしびれてきました。酸素が足りないなーと、思いながら走っていると、13km地点で突然両足がつってその場で動けなくなりました。



 ストレッチをしてなんとか歩き出しますが、走りだすと足が痙攣して、中々前に進めません。走る→痙攣→ストレッチ→走るの繰り返しです。足をかばいながら走っていると、能登のフルで潰れた血豆がさらに潰れました。「痛くても痛く無い、辛くても辛く無い」と走りますが、チームメイトにもどんどん抜かされていきます。



 歩いては走るの繰り返しなので、段々と体も冷えてきます。体も足以外は回復しているので、走れないことがもどかしいです。
 ふくらはぎを使わないように、前のめりになって太ももの筋肉を使って走っていると、今度は股関節周りが痙攣してきました。そうやって色んな筋肉を使いながら、だましだまし残りの7kmを走りました。競技場に戻って来て、ラストスパートをかけようにも棒のようになった足では、スパートもかけれずにゴールです。



 タイムは21.1kmを2時間18分52秒(キロ6分35秒)。能登のフルよりも遅いという結果になってしまいました。二日酔い、両足の痙攣、血豆の三重苦、不完全燃焼です。
 早々にハーフマラソンでリベンジします。ああ悔しい。