能登万葉の里マラソン2012

 走ってきましたマラソン大会。本物のマラソン大会なので42.195kmあります。
 結果は42.195kmを4時間54分21秒(キロ6分59秒)。なんとか目標である完走&5時間切りを達成、走りきる事は出来ませんでしたが(途中何回か歩きました)、ゴールに辿り着く事が出来ました。走り始めて1年と4ヶ月、これで趣味は「マラソンです」と胸を張って言える気がします。

 いつもながらの練習不足、今回は直前にインフルエンザにかかってしまい、長い距離は17kmまでしか走っていません。不安一杯でレース当日を迎えました。しかし、逆に長い距離を走って無いので、案外楽観的に考えている節もありました。ごめんなさい。


 何より一番不安だったのが天気、午前は晴れでも午後から雪マークでした。服装は上はアンダーシャツ、綿のTシャツ、急遽購入したウィンドブレーカー、下はタイツとハーフパンツです。綿のTシャツは汗を吸って重たくなると思いますが、今回は「呑助○○人衆」を背負って走りたいと思いました。


 そんなわけで10:00にマラソンの部がスタート、スタートの門をくぐるまで2分程かかりました。〜5kmまではキロ7分を守ってゆっくり走りました。ここら辺で同期のランナーに抜かれて焦りましたが、なんとか抑えました。
 〜10kmくらいから体が温まってきて、調子が出てきて調子に乗ってしまいました。一つ目の折り返しで、前にいる集団を抜いて、よく見てみると4時間半のペースランナーでした。ここら辺で「もしかしてこのまま行けるんじゃないの?」とか思ってしまいました。すみません。
 〜20kmまではアップダウンもあり少しペースは落ち着きましたが順調です。ハーフの記録は時計で2時間16分でした。そうこうしているとツインブリッジのとまでやってきました。体力温存の為に直前のエイドでもらったバナナを食べながら歩いて坂道を上ります。ハイキング気分で登っていると、橋の頂上でアクシデント発生、足の指に違和感を感じ「小石が入ったかな?」と見てみても何もありません、靴下を脱いでみると血豆でした。もうどうにもならないので、坂道を走って下り始めました。
 よくマラソンは30kmからが壁だと言われていますが、自分は20kmくらいで壁が来てしまいました。残り20kmが長かったです。
 〜25kmぐらいから足のもも裏が痙攣し始めたので、だましだまし走ります。この辺りから坂道では歩く事が多くなりました。
 〜30km、突風で思うように前に進む事が出来ません。帽子も飛ばされそうなので反対にかぶって、エイドを目指します。カメラマンは飛んで行くイスを追いかけてました。
 〜35km、もう既に20kmの段階でマラソンの壁がやってきているので、ここら辺は特にかわりなく向かい風を受けながら前に進みます。この辺りで雨が降り始めました。
 〜40kmまでに雨は勢いを増してきました。ランニングシューズは通気性がいいので風が吹くと濡れた靴の中が寒いです。手袋も防水性が無いので指先の感覚が無くなってきました。しかし、このぐらいの雨や寒さは慣れた物です。雨で感覚も鈍ってきたので、意外と走れました。ここらへんで「ウソップ」に抜かれました。あのワンピースのウソップの仮装ランナーです。抜き返す余力はあるのに、足に力を入れると痙攣しそうで前に行けません。
 〜42km、最後のエイドはスルーして和倉温泉の中に入って行きます。最後の坂を越えたらあとは平坦な道、残り1.5kmでスパートをかけます。昨年、10kmを走っていてコースが分かるので助かりました。

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 目標は目の前を走る「ウソップ」、なんとか最後300mくらいで抜く事が出来ました。ゴール手前でチームのメンバーの応援を受けてラストスパート、二人くらい抜いてゴールしました。なんかゴールはあっけなかったです。ウソップや他のランナーを抜いてのゴールは気持ちよかったです。
 ゴール後の手湯で、しびれて感覚の無くなった手を温めていたら、時計を止めていない事に気付き、ストップボタンを押します。これで自分の能登のマラソンは終わりました。結果として、5時間を切る事が出来ましたが、チームメンバー、一緒に走った周りのランナー、ウソップ、沿道で応援してくれた能登のみなさん、誰が欠けても一人きりでは、42.195kmを走りきる事は出来なかったと思います。ありがとうございました。
 



 ここからは余談です。
 前日、義妹の結婚式でマラソンを走るんですと親戚に言ったら「何の為に走っているの?」と聞かれました。自分でも何の為に走っているのか良くわかりません。
 正直、走るのは嫌いです。子どもの頃から走る事が苦手で徒競走や持久走ではいつも最後の方でした。そんな自分がなぜ走るのかといえば、ただ挑戦してみたくなったのだと思います。
 走る事が苦手だったのは、生まれつき足の関節が悪くて走れなかったからです。医者からも走らない方がいいと言われて、28年間ずっと走ってきませんでした。ところが26歳から肉体労働を始めて、体が強くなったのか、走ってみたら走る事が出来ました。しかもただ走れただけではなく、それなりの速さで走る事が出来たのです。
 走れる距離も3km→5km→10km→25kmと、どんどん伸びて行きました。こうなると自分の力を試してみたいと欲が出てきました。練習もサボりがちで不安で一杯でも、完走出来るのではないかという、自分の体に対する自信と過信がありました。
 ただ、マラソンを完走しても、やっぱり走るのは嫌いです。練習でもそんなに長い距離は走りたくありません。けど、「楽しく無いか?」と言われればそんな事はないです。楽しいし充実感もあります。 
 マラソン完走という目標は達成してしまいましたが、まだ10kmを50分切りやハーフマラソン2時間切りの目標が残っています。趣味は「マラソン」ということなので、もうちょっと挑戦してみようと思います。