能登和倉万葉の里マラソン2015

走ってきましたフルマラソン
三回目のフルマラソン能登和倉万葉の里マラソン。
三年振りの能登でのフルマラソンは今までで最も過酷な大会となってしまいました。

辛かった理由はいつもの練習不足、言い訳だということは分かっています。
忙しいことを理由にしても、自分より忙しいのに時間をしっかり管理して走っている人は大勢います。
実際に1日で5分だけでも走る時間が無かったか?と言われればそんなことはありません。それでも転職して初めての繁忙期、明らかにキャパオーバーの中でランニングに情熱を傾けることが出来ませんでした。


年明けの1/7に気持ちを新たにスポセンで10km走ってみたものの、1月は14km、2月は8km、3月は0kmという練習量でした。どんどんモチベーションが下がっていき、しまいには諦めてしまっているのがわかります。
そんな状態なのに何故か自分の体に対する変な自信と過信があるので、練習なしでもフルマラソンは完走だけなら問題無いと思っていました。
そんな自分の考えは、しっかりと練習して大会に臨む人には不愉快に感じるかもしれません。
それでも挑戦したいという気持ちと、ここで参加を諦めたら二度と走らなくなるのではないかという恐怖心がありました。
走るのは嫌いなのに大会で自分の力を試したい気持ちは相変わらずのようです。


大会当日の朝はいつも目覚ましに叩き起こされ混乱してしまいます。
そして大会だったと思い出すのが恒例です。
準備をして能登に向かいました。

https://instagram.com/p/10vjIkuhPN/

混雑が嫌なので早めに会場に入り、ランニングチームのメンバーと合流しました。
そういえば朝練に参加していないので、チームのみんなに会うのは新年会以来かもしれません。みんなの顔を見ると練習していないせいか罪悪感を感じます。
友人には、どうせ牡蠣も食べれない上にゴールまで6時間の予定なんで先に打ち上げをしていてくれとお願いしました。
おそらく遅い人でも5時間以内にゴールすると思うので、1時間も待ってもらうのは申し訳ない上に恥ずかしい気持ちがありました。


そんな話をしているとあっという間にスタート時間、前日買ったサプリとかを飲んで慌ててドーピングしました。
気休めでも気持ちが大事ですしね。
今回はあらかじめ遅めの申告タイムだったので、Fブロックからスタートです。
周りには知り合いが誰もいなくて心細いスタートです。
https://instagram.com/p/10r-49OhIt/


そろそろスタートかなと思っているとトラブルが発生、慌ててサプリを飲んだせいか急にお腹が痛くなってきました。
スタートまで残り10分位、会場のトイレに戻っていたらスタートに間に合いません。慌てて向かいのホテルに飛び込んでトイレを貸してもらいました。宿泊客でも無いのに快く対応してくれたホテル海望さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
危うくスタート前にリタイヤするところでした。


そんな訳で無事?にスタート、歩道でチームメンバーが見送ってくれました。
今回はキロ7分のペースで行けるところまで走ってみようと考えです。
能登島大橋を渡って能登島に入っていきます。
初めの5kmは35:51と予定通りのペースで走れています。
ただ、このままのペースで行ったら5時間ちょっとくらいのペースなので、もう少しペースを落としてみました。あくまで目標は完走です。
https://instagram.com/p/10sFe6uhI4/


そして5kmを超えて給水所を過ぎたあたりで折り返したトップのランナーとすれ違いました。
この辺りからアップダウンが多くなり、どんどん膝にダメージが蓄積されていくのがわかります。よくよく考えたら3月初めのランがフルマラソンというのは無謀だよねとか考えていました。考え事をしながら気を紛らわせて坂を登り、無事に10kmに到着。
10kmまでの5kmのラップは35:44といった感じです。
https://instagram.com/p/10siAAOhJo/
この辺りは余裕でした。


ところが15km地点で早速マラソンの壁がやって来ました。
我ながら早過ぎると思います。
膝が痛くペースがガクッと落ちて、上り坂では歩く時間が距離に比例して増えていきます。20kmまでの5kmのラップは39:01とキロ8分近いペースになってしまいました。


そんな感じでなんとかツインブリッジの手前のエイドまでやって来ました。
ここのエイドで出たオレンジがとても美味しかったのを覚えています。
甘く冷えていて、みんな汗まみれの手でオレンジに群がっていました。いつもは衛生的にそういうのは苦手なのですが、そんなことを吹き飛ばすぐらいオレンジは美味しかったです。
おかわりまでしてしまいました。それほど追い込まれてたのだと思います。
https://instagram.com/p/10sLQMuhJB/


橋を渡って少し走ると25km地点、七尾湾の対岸に和倉温泉が霞んで見えるので、自分の中で心が折れるスポットのひとつとなっています。
https://instagram.com/p/10sQqhuhJL/

ここのラップは47:21、とうとうキロ9分から10分のペースになってしまいました。スタートして3時間22分が経過したので、チームでも早い人はゴールしてるなとか考えていました。


28kmを過ぎたあたりから平坦な道が多くなりましたが、膝が痛く、走っては歩いて止まってストレッチの繰り返しです。とうとう1kmで11分かかった区間も出てきました。30kmまでの5kmのラップは49:27となり、リタイヤの文字が頭をかすめます。
その時に不意に思い付いたというか気付きました。
「キロ11分って歩くより遅くないか?」
膝が痛い時期は練習でウォーキングをしていたのですが、その時はキロ10分位で歩いていたのです。


そんなわけで30kmから35km地点は心を殺してウォーキングです。
下り坂で走りたくなってもひたすら歩きます。
亀仙流の道着の人に抜かれても我慢して歩きます。
ガーミンを見ながらキロ10分を超えないようにペースを守りながら歩きます。
お陰で膝もだいぶ楽になりましたが、5kmのラップは53:16となってしまいました。


体力や膝もある程度回復したので、35km地点のエイドで最後のエネルギージェルを飲んで、ラストスパートをかけました。
キロ8分のペースが精一杯ですが、周りをどんどん抜いていけます。亀仙流の道着を着た人も抜くことが出来ました。
途中からいつも走っている10kmのコースに合流して、あともうひと踏ん張りだと自分に言い聞かせます。40km地点でのラップは5km、40:54となりました。
https://instagram.com/p/10syCTuhKC/


残りの2.195kmは膝痛や足の痙攣を騙し騙し走り、なんとかフルマラソンを走り切ることが出来ました。
記録は6:03:49(8:37/km)と今までのワースト記録を更新です。
それでもよく6時間も走り続けることが出来たと自分に感心してしまいます。(1時間はウォーキングでしたが…)


特にドラマも無く辛いだけの過酷な大会でしたが、完走することで変な自信にはつながった気がします。
ただ、フルマラソンというよりはなにか違う競技に参加していた気もしていますので、今度はちゃんと練習してきっちりフルマラソンを走りきりたいです。
金沢マラソンでサブ4.5の達成が目標です。
まずはエントリーから…